DUST-HOGはさまざまなドライ粉塵(乾燥粉塵)を集塵することを目的として開発された集塵装置です。
特徴としては、フィルター装填を横型装填式とし、本体内部の整流を下降整流としました。また独自に開発したナノファイバーフィルターを採用し、目詰まりを引き起こしやすい軽質量の粉塵や粒子径の小さいサブミクロン粒子(1ミクロン以下)の粉塵も高効率で集塵できます。
集塵された粉塵は独自のパルスクリーニングシステム(特許)により脱塵され、フィルター寿命の延命メンテナンスの簡素化が実現できます。
コンパクトに設計されたカートリッジフィルターはフィルター面積に対して機器の大きさを極端に小さくできますので、設置スペースを削減します。
ろ布通過速度を従来フィルター式より極端に遅くすることで、集塵効率の向上はもとより、機内圧力損失が軽減され、大幅な電気消費量の削減に繋がります。
これは高性能のナノファイバーとDUST-HOGの機器の構造で初めて実現できる画期的な集塵方法です。
カートリッジフィルター集塵装置DUST-HOGは機器の構造から一般的な
フィルター集塵機と比較して以下のメリットがあります。
- 小電力、大風量の実現
- 従来フィルター式と比較して機内圧損が1/5程度まで削減できます。よって、ファンブロワーの電気消費量を大幅に削減できます。
- 目詰まりしない構造
- ナノファイバーフィルターの表面ロード集塵によりパルスクリーニングが容易にできます。
また、下降風により粉塵のフィルター再吸着が防止されパルスエアー(コンプレッサーエアー)の削減が可能です。
- 高効率の集塵
- 3μ粒子対象99.9%除去します。(0.3μ以上の粒子対象を95%除去)
- 多様な集塵対策に対応
- 小風量から大風量まで、フィルター本数を増減させることで多様なニーズに対応。また、難燃性等多様なフィルターを準備できます。
- 保守メンテナンス作業の軽減
- 日々の清掃は自動制御のパルスクリーニングが実施します。
経年後のフィルター交換も横型装填式のため、重機等を使用せず、簡単に交換が可能です。
カートリッジフィルター集塵装置DUST-HOGは、様々な機種構成により
使用用途・特徴が異なります。
DUST-HOGカートリッジ式集塵機の特徴
- コンパクト設計
- 下降気流
- 機内静圧が低い
- フィルター静圧が低い
- フィルター交換が容易
- シーディング不要
SFCシリーズ
- 微細粒子に最適
- 粉塵メディアによる
フィルター濾過速度を変える - 独自のパルスクリーニングシステム(特許)
- 小風量〜大風量まで設計可能
MCBシリーズ
- 吸気用ダスト配管不要
- 横吸い込み
- ブース形状の集塵に最適
Vシリーズ
- 移動式集塵機(VP型)
- スイングアーム・キャスター付(VP型)
- 使用用途の幅が広い(VP型)
- 即使用可能
従来のフィルター構造はフィルター層を厚くすることで集塵効率を高める概念で設計されております。フィルター深層を厚くすると必然として空気抵抗(圧力損失)が増大し、より強い力(ファン静圧)で集塵することが必要となります。
一方、DUST-HOGに装填するプロチュラナノファイバーフィルターはフィルター表面に髪の毛の1000分の1ほどの極小のナノファイバーフィルターをコーティングし、フィルター深層への粉塵の侵入を防ぐことで、目詰まりを防止し、パルスクリーニングの際の脱塵性を向上させております。
また、従来品のフィルターと比較してフィルター深層は薄く、軽量となり、圧力損失は大幅に軽減されましたが、集塵効率、脱塵性は向上いたしました。(当社、従来フィルター比)
また、DUST-HOGプロチュラナノファイバーフィルターのケーシングは導電性の高いスチールメッシュで構成されており、本体に横型に装填されたナノファイバーフィルターのプリーツはガイドレールを通して帯電した静電気を本体にアースした構造となり、従来の縦型設置フィルター式よりも粉塵帯電蓄積による粉塵爆発に対しての安全性を高めた構造となっております。
ナノファイバーフィルターの採用により、脱塵効果をさらに向上させることに成功しました。特許取得のベンチュリ―とノズル構成によりパルスエネルギーを最大限に活用します。
フィルターはガイドレールで支持しパルスエアーの抵抗となるフィルター内部パーツを完全になくしました。電磁弁はフィルター1列毎に装備され上から順次作動させますので、下降気流との相乗効果で上部から下部へ促され、速やかに沈降させます。
クイックシールフィルターアクセスドア(特許)によりフィルター交換は極めて簡単です。
オプションのバグアウトカラーでフィルター交換時における作業者の被爆および
交換作業により周辺汚染を防ぐ事ができます。